2012/03/21

「10年間毎日続けてモノにならなかったら、俺の首やるよ」



「才能とか素質なんて関係ないんだ」
「10年間毎日続けて、
それでモノにならなかったら、俺の首やるよ」(『悪人正機』

先日亡くなった吉本隆明のこの言葉が
僕を二度、別々の仕方で支えてくれたのは、
ま作家を目指していた頃だったから
たぶん6、7年前のこと。

才能ねえなぁ、
と思いながら机に向かっていた僕は、
それでもこの言葉をどこかで支えにして
「10年間毎日これを続けいけば、
才能がなくたって芽が出るんだ」
と、もがいていた。

でも、やっぱりそんなことできなくてさ。

やるぜって自分で決めたことを、
たった1年も毎日続けることができないまま、
「才能ねえな」って諦めた。

自分にその才能がなかったことを認めるのは
夢への想いが強ければ強いほど、苦しい。
僕だって、それなりにしんどかった。

ただ、そうなった時にも
僕は自分の才能のなさを呪わずにすんだ。
その理由のひとつは、冒頭の言葉。
続けられないのだから仕方ない、と諦めて
次へ進むために、吉本隆明は後押ししてくれた。

1年間でさえ同じことを毎日続けるのは難しい。
でも、それは当たり前なんだから、
10年間、毎日続けられるものを見つけるために
50年間かけてもいいじゃない。


そんなペースで生きるようになったのは、
起業してもうすぐ丸5年になる最近のこと。
それでも、まだまだ分からないことだらけだけど。

10年くらい続けないと、なにもわからない。
才能云々を言えるのは、その先のこと。

だとすれば、
高校とか大学の数年くらいで
自分の才能を決めきる必要なんて
ないんじゃないかなぁ。

だって、いま自分が見えてる世界だけで
自分の限界を勝手に決めてしまうなんて、
それって、自分の才能に対する冒涜だよ。



嬉しいことに、スタッフの兄弟や親戚が
入塾してくれるケースがけっこうある。
写真は、そんな最終指導を終えて
感涙気味の担当スタッフとの談笑シーン。