2012/03/06

教師の特権


昨年の卒塾生からTwitterでダイレクトメッセージをもらう。
ずっとTwitterから遠ざかってたのでわからないけど、
うちのスタッフも、よくこんなふうにもらってたのかな?

なにはともあれ、うれしいね。

この仕事をはじめてかれこれ5年。
昔はわからなくて、最近わかったことのひとつは
教え子の人生をたどるという喜びがあること。

僕は、おそらくこの仕事をずっとやっていく。
なのに、この仕事をやっていると、
自分が送ることのできなかった人生を
代わりに送ってもらっているような気になるんだ。

写真は、第一期の塾生の二人。

僕が直接教えてた時は第一志望には受からなかった。
でも、そこから各々一年頑張って合格して、
塾生上がりとして指導の中核を3年間になってくれた後、
今年かぎりで引退。

富山の雪山に埋もれていた高校中退の青年は
既にベトナムに行って毎日を楽しそうに送り、
京都の山奥で野球一筋だったエースピッチャーは、
いまやハイデガー学徒として研究に勤しんでる(ことでしょう)。

ベトナムに行ってる真野のその後は
ブログやツイッターで、リアルタイムで追えもする。
受験生の頃を思い出すと、もう、、、ねぇ。

だって、学校の先生をぶん殴って中退に至った17歳の男の子が、
(それにはそれなりの複雑な事情があったんだけど)
わずか5年足らずで、ちょっと大げさに言えば
「アジアを股に掛ける」男になるとは
僕も、家族も、もちろん本人だって、夢にも思わなかったはず。

親っていうのも、こういう気持ちなのかな。

それくらい変わり続ける人生の物語を、
自分の人生はたったひとつしかないのに、
僕は、教え子の数だけ味わうことができる。

これって、教育に携わる者の特権だよね。

もちろん、まだ花が咲かない奴だっているけれど、
それはそれで、ひとつの物語の序章なのだと僕は思う。

だから。

出会った頃からは想像できないくらいに成長して、
フルスピードで駆け抜けてゆく教え子の物語を、
僕はこれからもずっと、味わわせてもらうのでしょう。


みんな、がんばれよー。