2012/03/28

「なんてバカなことを」と言われることを



点数を上げるために、面倒な宿題をこなす。
単位を稼ぐために、つまらない授業に出席する。
お金を稼ぐために、イヤイヤ仕事をする。
これって、まぁ、「いつものこと」だよね。

でも、そうした「いつものこと」だけでは
限界を超えて頑張ろうという意欲はわかない。
自分のポテンシャルを、なかなか引き出せない。

いまの僕を形づくっていると思うのは、
単位にもならない授業や
自分の持ち出しで(金を払って)働いたような仕事ばかり。

きっと、当時の僕を見ていたまわりの人は
「なんてバカなことを」と思っていたのだろうけれど、
いま振り返れば、
それこそがもっとも貴重な学びの場だった。

自分がそれに見合った対価を得られなくても、
とにかくやりたいからやりたいんだ、
そう断言して突き進めることだったからこそ、
見返りのある授業や仕事とは
くらべものにならないくらいにのめりこめた。

その時は意識してなかったけれど、
単位や金にならなかったからこそ、
そのかわりに「学び」を得られたのだと思う。

僕が大学に入学した年の夏に書いた
「早稲田への道」と題した一連の文章だって、
誰に頼まれたわけでもなく、
自分の仕事に結びつくなんて考えたわけもなく、
「自分の経験や知識を誰にも伝えないまま
記憶から消し去ってしまうのはもったいないよなぁ」
という気持ちだけがすべてだった。

でも、あの経験を通して僕が学んだことは数えきれない。

自分の学習スタイルに対する自信も生まれたけれど、
それ以上に、「インターネットに対する信頼」や
「誰かにありがとうと言われることの喜び」とかさ。
そういう100冊の本を読んでも学べないことって、ある。

「いつものこと」から一歩を踏み出してみると、
一見「そんなことして何の役に立つの」ってことに出会う。
でも、そこで熱中したことが後の自分を形作っていくんだよね。

逆に言えば、
「いつものこと」を繰り返すだけでは
ほんとうに自分を形作っていくものには、
なかなか出会えないのかもしれない。


損得勘定なんて考えずに
気の赴くままに突っ走る物事に出会うために、
いちばん大切なのは、最初の一歩を踏み出すこと。

それを踏み出せるか否かで、
どう生きるかって、けっこう変わるんじゃないかなと思う。
こないだの卒塾パーティーだって強制力はないので
参加しなくても、手伝わなくても、よかったわけだしね。

「なんてバカなことを」「そんなことして何の役に立つの」
って言われることを、ちょっとずつでもやっていきましょう。

だってその方が、楽しいじゃん?



「いつものこと」以上のことばかりやっていた幡宮。
この一年間の経験は、これからどう活きていくのでしょう。