「男のキムチスンドゥブ(トック入り)」(調理時間:10分くらい)
【材料】絹豆腐(orおぼろ豆腐)、豚肉、シーフードミックス(冷凍)、キムチ、
しめじ、チンゲンサイ、にんにく、卵黄、トック
【調味料】コチュジャン、味覇(ウェイパー)、ごま油、塩、こしょう、日本酒、水
作り方(COOKPAD風に):
①にんにくをあらく切って鍋に入れる。
②ごま油をたっぷりかけて、豚肉を入れて、キムチをのせる。
③強火で炒めると、かなりいい香りがしてくるので、
そしたらシーフードミックスとしめじとチンゲンサイを投入。
④塩、こしょうで味をととのえて、いい感じになったら
コチュジャンたっぷりと味覇すこし入れて、よくまぜる。
⑤しっかり味をつけてから、日本酒をたっぷり注いで煮込む。
⑥うちにはスタッフの朴に教えてもらった
韓国餅「トック」があるので、それをここで入れる。
(なくても白飯と食べれば十分おいしい)
⑦沸騰してアルコールが飛んだら、日本酒と同じ量のお湯を。
⑧絹豆腐をスプーンですくい入れて、ひと煮立ちさせて、
器に移してから、最後に卵黄をのっけて、できあがり。
⑨好きな人は、上からごま油をちょっとたらしてもOK。
チンゲンサイの代わりにネギがあればいいんだけど。
そんなことを考えながら夕飯をささっとつくり、
ふるーい本を読みながらいただく。
著者は河合栄治郎という戦前の東京帝大の教授。
その言論ゆえに大学教授の職を辞めさせられて、
著書も戦時中に発禁になって
有罪判決を受けて、終戦前に亡くなった人。
戦前のベストセラーも出したりしてて、
軍に逆らわなければ総長にでもなってただろうに、
いまどき河合栄治郎を知ってる人なんていない。
もちろん僕だって、つい最近まで知らなかった。
そう思うと、著名であることの儚さを感じる。
だって、100年も経ってないわけだけれど、
ほとんどの人に忘れられちゃうわけでしょう。
吉本隆明だって、きっと100年後は誰も覚えてない。
100年でこれだから、
1000年、1万年の時を思えば
1000年、1万年の時を思えば
ツイッターのフォロワー数を競うのが
いかにしょーもないことかを感じられる。
(といいつつ増えるとうれしいのは僕の俗さか)
(といいつつ増えるとうれしいのは僕の俗さか)
「歴史に名を刻めー、お前ら」という名言がある。
それはそれでかっこいい。僕だって好きな言葉だ。
でも、そんなことばかり考えてないで、ネギを刻めよ。
その方が楽しいし、周りの人も笑顔になるよ。
河合栄治郎の本には、
数十年前に引かれたであろう
黒々とした鉛筆の線がいくつも残ってた。
その線を引いた人もこの世にはいないし、
その線を引いた人もこの世にはいないし、
その人のことを思い出すのも、
やがて僕くらいになるのだろう。
そんなことを思いながら
ネギのたりないキムチスンドゥブをいただきました。
これからは、もっとネギを刻むぜ。
ごちそうさまでした。
これからは、もっとネギを刻むぜ。
ごちそうさまでした。