2012/03/30

歴史に名を刻むより、ネギを刻め


「男のキムチスンドゥブ(トック入り)」(調理時間:10分くらい)

【材料】絹豆腐(orおぼろ豆腐)、豚肉、シーフードミックス(冷凍)、キムチ、
     しめじ、チンゲンサイ、にんにく、卵黄、トック
【調味料】コチュジャン、味覇(ウェイパー)、ごま油、塩、こしょう、日本酒、水

作り方(COOKPAD風に):
①にんにくをあらく切って鍋に入れる。
②ごま油をたっぷりかけて、豚肉を入れて、キムチをのせる。
③強火で炒めると、かなりいい香りがしてくるので、
  そしたらシーフードミックスとしめじとチンゲンサイを投入。
④塩、こしょうで味をととのえて、いい感じになったら
  コチュジャンたっぷりと味覇すこし入れて、よくまぜる。
⑤しっかり味をつけてから、日本酒をたっぷり注いで煮込む。
⑥うちにはスタッフの朴に教えてもらった
  韓国餅「トック」があるので、それをここで入れる。
  (なくても白飯と食べれば十分おいしい)
⑦沸騰してアルコールが飛んだら、日本酒と同じ量のお湯を。
⑧絹豆腐をスプーンですくい入れて、ひと煮立ちさせて、
  器に移してから、最後に卵黄をのっけて、できあがり。
⑨好きな人は、上からごま油をちょっとたらしてもOK。 

チンゲンサイの代わりにネギがあればいいんだけど。
そんなことを考えながら夕飯をささっとつくり、
ふるーい本を読みながらいただく。

著者は河合栄治郎という戦前の東京帝大の教授。
その言論ゆえに大学教授の職を辞めさせられて、
著書も戦時中に発禁になって
有罪判決を受けて、終戦前に亡くなった人。

戦前のベストセラーも出したりしてて、
軍に逆らわなければ総長にでもなってただろうに、
いまどき河合栄治郎を知ってる人なんていない。
もちろん僕だって、つい最近まで知らなかった。

そう思うと、著名であることの儚さを感じる。
だって、100年も経ってないわけだけれど、
ほとんどの人に忘れられちゃうわけでしょう。
吉本隆明だって、きっと100年後は誰も覚えてない。

100年でこれだから、
1000年、1万年の時を思えば
ツイッターのフォロワー数を競うのが
いかにしょーもないことかを感じられる。
(といいつつ増えるとうれしいのは僕の俗さか)

「歴史に名を刻めー、お前ら」という名言がある。
それはそれでかっこいい。僕だって好きな言葉だ。
でも、そんなことばかり考えてないで、ネギを刻めよ。
その方が楽しいし、周りの人も笑顔になるよ。

河合栄治郎の本には、
数十年前に引かれたであろう
黒々とした鉛筆の線がいくつも残ってた。
その線を引いた人もこの世にはいないし、
その人のことを思い出すのも、
やがて僕くらいになるのだろう。

そんなことを思いながら
ネギのたりないキムチスンドゥブをいただきました。
これからは、もっとネギを刻むぜ。

ごちそうさまでした。