2012/04/20

ロングスパンで身をかける覚悟


いま「福島」を語ることって、むずかしい。
見過ごすことはできないけれど、
なにが正しいのかもわからないし、
自分にできることもたいして思い浮かばない。
福島の中学生たちが
早稲田の商店街までやってきて
地元の野菜を売っているのを見た時も、
元気な笑顔の子たちを応援したくなる一方で
なぜだかやりきれない気持ちになった。

福島を語るときに熱くなるのは、わかる。
でも、僕のような部外者は、
その雰囲気にたじろがざるをえない
というのが正直な気持ちだった。
考えてないわけではないのだけれど、
ヘタに発言してもいけないような気がして、
パブリックな場所での発言を僕は控えていた。

今日の昼、一緒にカレーを食べることになった
福島出身の若者たちは、
そうした僕の見方を変えてくれた。
彼らは、僕の見聞きしてきた中でいちばん、
福島の未来をあかるく描いてくれた。
「福島を未来型社会創造地域へ」。
こう書くとちょっとむずかしいけれど、要するに
「福島を『風の谷』にしようぜ」ということらしい。
そう聞いた時、おっ、と心がうごいた。
風の谷。Windy Valley。おもしろいじゃん!

なにが正しいかなんて誰にも決められやしない。
でも、ある問題に感心を持ち、
それに自分ができる範囲で行動したいとは
きっと誰もが思っている。
その問題に身をかける人が一人か二人いて、
魅力あるビジョンを掲げて行動すれば、
その問題を応援する人はふえていって
結果として、問題はよい方向に進むのだと思う。

復興は、長い、長い道のりなのだろう。
とても聡明な印象を受けた大学院生の一人は、
就職活動をせず、この活動に専念するという。
なんであれ大きな問題を解決しようとする時、
それに必要なロングスパンで身をかける覚悟を
持つ人がいるかどうかだと考えていた僕は、
ぜんぜん違う立場ではあるけれど、
いきなりふりかかってきた問題を引き受けた
彼の姿勢に勇気をもらった気がして、
そう遠くないうちに福島へ行こうと思った。

そう思わせてくれるきっかけを作ってくれたのは
写真右側の、元スタッフの甲斐の兄です。
この話とは全然違うテーマで
もうすぐここに登場するので、お楽しみに。

用務員室はひたすら更新中ですよー。