2012/05/15

「個」として生きる人々との再会


先週末はちょっと変わった過ごし方をした。
昼過ぎに隅田川沿いを8キロほどジョギングして、
それから浅草寺近くの銭湯につかり、
その後に途中参加の人が合流して
「ホッピー通り」なる場所でもつ煮を食べ、
締めにおいしい蕎麦屋で日本酒をあおって、
最後は吐きそうになりながら帰るという、
いろんな意味でハードな一日だった。

「一緒に走りませんか」とお誘いのメールが届き、
その文面が嬉しくて参加させてもらったものの、
そもそも僕は走ることが好きじゃない。
学校のマラソン大会のようなものがあると
「意味もなく人生を走り続けてるのに、
なんでリアルに走らなきゃならないんだ」
と屁理屈をこねて歩くタイプの生徒だった。

だからさほどの期待もなく走りはじめたのだけれど、
話しながら走るジョギングは意外にも気持ちよくて、
風呂もホッピーも日本酒も最高だったので、
終始フォローしてくれたしおめがいなければ
危なかったかもしれないくらいに楽しませてもらった。

この会のきっかけは数年前の横浜での集いで、
参加者の共通点は「ブログの書き手」であること。
今回も上は60歳過ぎから下はしおめの25歳くらいまで
さまざまな年齢の人が参加していた。
所属も、僕らのような小さな組織の社員から
大きな組織の偉い人まで、バラバラだった。
会社をやめて東京を離れて地方に移住しようとする人や、
1ヶ月後に奥さんと二人で世界一周に出る人なんかも。

久しぶりにお会いした人たちが多かったけれど、
この会を通じて知り合った人と話していると
いつも、こんなふうに楽しい時間を過ごせる。
気負うこともないし、退屈することもない。
その理由はわかるようで
実はずっと分かっていなかったのだけれど、
今回、ようやく気がついた。

ここでは一人ひとりが「個」として生きているので、
べったりしていなくて気持ちがいいんだ。
たとえ大きな組織の中で働いている人であっても、
「個」として生きる覚悟を内に秘めて生きている。
それは僕のように独立して生きるよりも
もしかしたら大変な道なのかもしれない。

自覚的であれそうでないのであれ、
あの当時、「ブログの書き手」として集まった人には
そのような緩やかな共通点があったように思う。
個として生きる苦労や味わいを知っているがゆえに、
他の個として生きる人を自然と尊重する。
だから人と人の間を通る風が心地よい。
その結果、年代や所属を超えた関係性が生まていた。
「若者を応援しよう」という自然な雰囲気によっても、
僕はどれほど多くのことを学ばせてもらったことか。
これは道伴舎空間の在り方を考える際の、
ロールモデルのひとつなのかもしれない。

ちなみに、この集まりの縦の糸には
梅田望夫という人の存在があるのだけれど、
そのことについては長くなるのでまた明日。