2012/05/18

「お前のことが好きらしいよ」


たしか中学生だったある日、自分の「特徴」に悩んだ。
僕は成績が飛び抜けてるわけでもなく、
スポーツが抜群にできるというタイプでもなかった。
おもしろいわけでも性格がいいわけでもなかった。
はて、俺の特徴とかいいところって何なんだろう・・・。
小学生の頃までさかのぼって考えて、
ひとつだけ思いついたのは「おせっかい」ということ。

小学生の頃の僕は、友人に
「あの子のことが気になるんだよね」
と秘密を打ち明けられた時、
誰かに話すことは絶対にしなかった。
でも、本人にだけは必ず、こっそりと
「お前のことが好きらしいよ」と耳打ちしていた。
いま振り返れば迷惑極まりない小学生なのだけれど、
当時の僕は「二人が結ばれてくれればなぁ」と
ただそれだけを願ってやっていた。

中学生の頃は「おせっかい」であるということが
いいのかわるいのかはよくわからなかった。
でも、それから十年くらいが経って
塾を立ち上げることになった時、
この自分の特徴は、もしかしたら
教育に向いているんじゃないかなと思うようになった。
振り返れば「早稲田への道」を書こうとしたのも
そうした「おせっかい」さが根本にあった。
そう気づいた時、いろんな出来事がつながり、
「おせっかい」が自分にとって大切なものになった。
日が経つごとに、その想いは強まり続けている。

自分にとって良いのか悪いのか
よく分からない特徴や性格であっても、
それが生きていく上での核になることがある。
過去にはよくわからなかった自分らしさの意味に、
時が立ってから気づく瞬間は、とっても味わい深い。
これから10年後、
いま僕が抱えているよく分からない特徴は、
さて、どんな形の実を結んでいるのやら・・・!

◎今日も指導日、用務員室はにぎやかです。