2012/05/16

ウェブ時代をゆきまくる。・・・あるいは、"Learning Revolution for the Rest of Us."


昨日の「くーねる」の末尾にこう書いた。
先週末の集まりには梅田望夫という縦糸がある、と。

あの会に集まっている人は、
何らかの形で梅田望夫とつながっている人だった。
シリコンバレーで働いた経験のある人も少なくなかったし、
そうでなくともベストセラー『ウェブ進化論』を読み、
僕のように感化された人が多かった。
いまもって僕は大きな影響を受けていて、
この道伴舎空間が生まれたのもそのひとつだと思う。

ただし梅田望夫を『ウェブ進化論』の延長上で
「ウェブを礼賛しているだけの人」と捉えてしまうと、
彼の言葉は未消化のまま排泄されてしまう。
以前は僕もぼんやりとそう考えていたのだけれど、
最近になって分かったのは、
彼は「個として生きる」ことを第一に伝えようとしていて、
ウェブはそれをエンパワーするツールであるということ。

逆に言えばウェブはツールに過ぎないとも言えるけれど、
ただ、この時代にウェブがなければと思うと、恐ろしい。
きっと僕は受験をしようとも思わなかっただろうし、
仮にしたとしても方法が分からず間違いなく挫折していた。
「早稲田への道」を書くことも、起業することもなかった。
仲間や塾生をはじめとする人との出会いもなかったろうし、
こうしてここに文章を書くこともなかったはずだ。

もしもこの時代に、この国に、ウェブがなければ
人が個として生きる可能性はずっと狭められて、
今よりもっと息苦しい社会になっていただろう。
GoogleもTwitterもFacebookもない世界だったら、
僕らの可能性はどれだけ失われていただろうか。
ウェブは世界的にも重要な問題に違いないけれど、
「個」が歴史上はじめて本当に必要とされている
この日本社会においては、とりわけ本質的な問題だ。

この国のメディアも、ビジネスも、政治も、教育も
変わっていくし、変わらなければどうにもならない。
その変化は「個として生きる」ことが中心にあり、
そして、その原動力になるのはウェブに他ならない。
そう思い至った時にはじめて、
何十回と読み返してきた『ウェブ時代をゆく』
これまでと異なる相貌をもって僕の前にあらわれた。

ウェブの可能性を知ることによって、
個として生きる可能性、すなわち自分の可能性に
別の角度から光をあてることができるようになる。
学ぶことも、働くことも、生きることも、たのしくなる。

そんな思いを込めて、ある晩に思いついて
この本を周りの人へ30冊ほど配ることに決めた。
まずは今週出社するスタッフへ。
それから、遊びに来た人や出会った人へも。
もちろん会社の経費なんかではなく、
僕が自腹で買ったものですよ(中古だけど)。

若かりしスティーブ・ジョブズはこう言っていたらしい。
"The Computer for the Rest of Us."
これは時代の進化によって現実になりつつあるけれど、
"the rest of us(残りの人たち)"はまだまだたくさんいる。
それはcomputerやwebの"the rest of us"ではなく、
「個として生きる」という意味での"the rest of us"。
そのために必要なのは、教育や「学び」の革命。
だからこそ僕らがこれからやりたいのは、これだ。
"Learning Revolution for the Rest of Us."

こんなことは福沢諭吉だって想像できなかった。
そう思うと、僕はとんでもなくわくわくするわけです。

用務員室は今日も絶賛更新中なので、ぜひどうぞ。
   「本日の目標は、5回更新!用務員バブル!」だそうですよ。