2012/08/03

ホットとクールとエールの関係


道伴舎の前身の道塾を立ち上げようとした頃に
同じシェアハウスで暮らしていた友人が、
「あの時、そんな塾はやめたほうがいい、と
俺ともう一人が言ったのをよく覚えてるよ」
と、ひさしぶりに聞いた九州弁で言ってくれた。

塾をはじめることはいろんな人に
さまざまな角度から否定や反対をされたので、
(中には応援してくれる奇特な人もいたものの)
誰に反対されたのかはほとんど覚えていなくて、
そういえばそんなこともあったかもなぁ、と思い出した。
彼の中ではそのエピソードは教訓になっているらしい。
そう言われて、もちろん嬉しくないわけはない。

でも、いまの僕が当時の僕のような若者に出会ったら、
素直に「がんばれ」と言えるかは心もとない。
だって、やはり起業はそれだけのリスクがあるし、
あの頃の僕はそれに対してあまりにも無知だった。
こうやって塾が今まで続いているのも
いくつもの奇跡の上に成り立っているに過ぎない。
ほんと、なにか一つ欠けてただけで、今はなかった。

起業に限らずにほ大きな決断や挑戦はすべて、
成功といえるような結果に結びつけるためには
その時点での当人の限界を超えなきゃいけない。
そして、それができるかどうかは誰にもわからない。

そんなジレンマを抱えながら生きる僕らが
挑戦しようとしている他者にかけられる言葉は、
やたらめったら挑戦をけしかけるのでも
ハナから挑戦を否定するのでもなく、
頭がホットになっている挑戦者に
現実の厳しさをクールに伝えながらも、
心の奥深くでエールを送り続けること、なんだろう。

誇大妄想に浮かれた挑戦ではなく、
リスクを認識した上で自ら引き受けた挑戦なら、
たとえそれが失敗に終わっても後悔することはない。
そして、その失敗者は必ず次の挑戦へと立ち上がる。

挑戦に舞い上がっていた当時の僕には、
彼の言葉は、たぶん、ちょうどよい熱冷ましだった。
そういう意味で、とても感謝したいなと思った。
と同時に、ゼロからの挑戦へと立ち上がった友人に
僕もまた、僕なりにエールを送りたいなと思った。

◎写真はあるところから届いた鱒寿司を食べる井出。
   これまで僕らはこれをどれだけ食べたことか(感謝)。
◎いよいよ明日は夏の陣!みんな楽しんでくれ!