2012/11/02

切実なものとかかわっていきたい。


学生時代に漠然と描いていた
「将来の夢」はコロコロ変わったけれど、
その底には一貫した想いが流れていた。
切実なものとかかわっていきたい。
この仕事をしていて幸せだと思うのは、
その想いを、いつでも叶えてくれるということ。

指導室でスタッフの声に耳をすませれば、
小説や映画やマンガの外では
なかなか聞くことのできない
魂の込められた言葉がとびかっている。
「魂」なんていうと曖昧なように聞こえるけれど、
その人の生きてきた年数分の重みが込められている、
ということだ。

昨夜の指導終わり。
ある古参のスタッフが、
規定の時間をオーバーして指導を続けていた
別のスタッフが語ることを聞いて、
いい塾ですね、と僕に言った。
塾長だからというわけじゃなく、
僕も、ほんとうにそう思っていた。
いい塾だよな、と。

時間のオーバーが素晴らしいことなわけじゃない。
むしろ、一昔前までは、時間をオーバーするということは、
的確な指導の流れを作れていないということで、
どちらかといえばネガティブなこととされていた。
だから、極力、時間ぴったりに終えることを目指していた。
(いまも基本的にはそれは変わってないんだけれど)。

そういうことではなくて、すばらしい若者たちが、
自分のできるかぎりのことをしようと力を尽くす。
その光景をいつもの席から眺めるとき、
いつもの風景なのに、胸を打たれることがある。
僕らにとっては日常的なことなのだけれど、
これ、知らない人が見たら、感動するだろうなぁ、と思う。

もちろん、僕らの指導が完璧であるには程遠い。
指導に対して、塾生に対して、あるいは自分に対して、
真剣であればあるほど、自分の至らなさを痛感する。
僕は、僕らは、ほんとうに、至らぬところだらけだ。

でも。

それでも。

一人ひとりの人生の切実さと向き合い、
できるかぎりの力を尽くそうとしている。
それができているし、また、目指そうともしている。
まぁ、僕は、だいたい見てるだけなんだけどさ。
でも、若くて、忙しくて、将来有望な若者が
魂を込めた言葉を発するのを日々見ていられるのは、
この上ないハッピーなことだと思う。
その幸運と幸福をかみしめながら
できることを淡々とやっていきたい。

◎というのを書き終わった深夜12時、
 当の古参スタッフはまだ指導中なのでした。
 あんまり遅くまでやってると、
 そのうち俺が労働基準監督署に怒られるぜ。
 でも、ほんとーに、おつかれさまでした!